シャンプーを泡立てたあと、すぐに流さずに少し置く。「泡パック」と呼ばれるこの習慣が、ここ数年でずいぶん広まりました。ただ、何分置けばいいのかについては、1分と言う人もいれば10分と言う人もいて、正直なところ迷います。chérim では2〜3分をおすすめしているのですが、それには理由があります。同時に、泡パックをしなくていい日もあります。今日はその両方の話をします。
泡パックは「置いた時間」ではなく「泡が残っていた時間」
まず前提から。泡パックで髪に触れているのは、シャンプー液そのものではなく泡です。泡が消えてしまえば、そのあと何分置いても、髪の上ではあまり何も起きていません。
つまり「10分置きました」という言葉には、あまり意味がないことになります。大事なのは泡が形を保っていられる時間のほうで、そこを超えて置いても、ぬるくなった水分が地肌に残るだけです。
泡持ちは、髪の量や長さ、その日どれくらい皮脂やスタイリング剤がついているかで変わります。だからこそ「何分」という数字は、あくまで目安として持っておくくらいがちょうどいいと思っています。

chérim が2〜3分をおすすめしている理由
chérim のシャンプーには、加水分解ケラチンやボンディングケア成分など、髪にうるおいとハリを与えるための成分をやや多めに配合しています。これらは泡に含まれた状態で髪に触れているので、泡が消える前に、ある程度の時間そこにいてほしいというのが2〜3分の出発点です。
一方で、長く置けばそのぶんよくなるかというと、そうとも言い切れません。泡が崩れたあとの濡れた状態が続くと、髪同士が絡まりやすくなりますし、地肌が乾燥しやすい方には負担になることもあります。短すぎず、長すぎずの幅を取ると、多くの方にとって2〜3分あたりに落ち着く、という感覚です。
泡パックが効きやすい人、あまり意味がない日
ここがいちばんお伝えしたいところです。泡パックは、誰にとっても毎日必要なものではありません。その日の髪の状態によって、意味がある日とない日があります。
| こんな日は | 泡パックの向き |
|---|---|
| 毛先がパサついて、指が引っかかる | 向いています。泡が残りやすいよう、毛先を軽くまとめて |
| カラーやパーマから日が浅い | 向いています。ただし置きすぎず、2分前後で |
| 1度目の泡立ちが悪かった | 先に流して、もう一度洗ってから。泡が立たないうちのパックは効きません |
| 朝シャンで時間がない | 無理にしなくて大丈夫。ふつうに洗ってすすぐほうが髪にはいいです |
| 地肌がかゆい、ひりつく感じがある | その日はお休みを。泡を長く置くより、しっかりすすぐことを優先して |
特に3行目は見落とされがちです。整髪料をつけた日や、前の晩にヘアオイルを多めに使った日は、1度目でうまく泡が立ちません。その状態で置いても泡はすぐ消えてしまうので、一度流してから、二度目の泡で泡パックをするほうが理にかなっています。

やり方は、たぶん思っているより簡単です

- 01
髪を乾いた状態でとかす
お風呂に入る前に軽くブラッシングをしておくと、地肌の汚れが浮いて、シャンプーがなじみやすくなります。ここを飛ばすと泡立ちが変わります。
- 02
38度前後のお湯で、しっかり予洗い
泡パックの成否は、実はここで半分決まります。1〜2分かけて地肌をすすぐだけで、そのあとの泡の立ち方がはっきり変わります。
- 03
泡立ててから、髪にのせる
手のひらか泡立てネットで泡にしてから髪へ。原液を直接つけると、泡になる前に髪に広がってしまいます。
- 04
毛先を軽くまとめて、2〜3分
泡を毛先までいきわたらせたら、髪をゆるくまとめて置いておきます。この間に体を洗ってしまって大丈夫です。地肌をこすり続ける必要はありません。
- 05
しっかりすすぐ
置いた時間と同じくらい、すすぎは丁寧に。生え際・耳のうしろ・襟足は残りやすいので、最後にもう一度お湯を当てておくと安心です。
よくいただく質問
泡パックの間、髪をとかしたほうがいいですか?
濡れた髪は摩擦に弱いので、泡パック中のコーミングはおすすめしていません。とかすなら、トリートメントをつけたあとに目の粗いコームで、が安心です。
毎日やっても大丈夫ですか?
毎日でも問題ありませんが、義務にしないほうが続きます。「今日はパサついているな」と感じた日だけでも十分です。
泡パックをしていれば、トリートメントは省いてもいいですか?
役割が違うので、置き換えにはなりません。シャンプーの泡パックは洗いながら整える工程、トリートメントは洗い終えた髪を毛先中心にととのえる工程です。chérim では、トリートメントは3〜5分置いてからすすぐことをおすすめしています。
泡立ちが物足りないときは、シャンプーの量を増やすべきですか?
増やす前に、予洗いを30秒だけ足してみてください。泡立ちが悪い原因は量ではなく、髪に残っているもののことが多いです。予洗いを長くしたほうが、結果的に少ない量で済みます。
まとめ
- 泡パックの「何分」は、泡が形を保っている時間のこと。消えたあとは置いても意味がない
- chérim では2〜3分を目安に。時間を測らず「体を洗い終えるまで」で十分
- 1度目の泡立ちが悪い日は、置くより先に一度流す
- 地肌に違和感がある日、時間がない日は、無理にやらない
- 泡パックの成否は、その手前の予洗いでだいたい決まる
毎日のことなので、正解を1つに決めてしまわないほうが続きます。今日の髪はどうかな、と一度だけ考えてみる。それくらいの距離感がちょうどいいと思っています。

Product
chérim シャンプー&トリートメント
アミノ酸系の洗浄成分で、洗っている最中から滑らかな指通りに。300mLのセット。
商品ページを見るAuthor
chérim 開発チーム
chérim プロダクト開発
「自分の髪を好きになる」をコンセプトに、シャンプーとトリートメントを開発しています。処方の設計から香りの調整まで自分たちで行っているため、成分表には書かれていない“なぜそうしたのか”をお伝えできます。
